自社のホームページをさらに充実させSEO効果、集客力をアップする為にコンテンツを取り入れる「コンテンツマーケティング」を実施する企業が増えています。
今までのホームページは非常に簡素な造りで、会社概要、商品紹介のみで構成されいているサイトが大半を占めていました。
しかし、ホームページで集客を行っている企業ではサイトに訪れる訪問者数と売り上げが密接に関係しています。その為に、魅力的なサイトに作り上げアクセスを集める必要性からコンテンツが注目されているのです。
1.コンテンツの意味
コンテンツとはいったい何を指すのでしょうか?
Wikipediaなどにもコンテンツの意味などは記載していますが、ここで言うコンテンツとは「人を惹きつける情報」と言えます。
勿論、このコンテンツが指すのは「文字情報」なども入ります。病院のWEBコンテンツの例としては「風邪を緩和する方法」「病院の選び方」などが挙げられるでしょう。
コンピューター系のコンテンツとなると「使いやすいパソコンの選び方」「最新のパソコン事情」などとなり、それらのジャンルについて興味のある人が「読みたい、知りたい」と思わせる内容であればコンテンツと呼べるでしょう。
他にも、動画、ツール、ゲームなどもコンテンツとして利用する事が出来ます。
2.コンテンツマーケティングとは
先程のコンテンツを利用したマーケティング手法となります。まずコンテンツを作る事で、それらのジャンルに興味ある人を検索エンジン、ソーシャルネットワークなどから集客する事が出来ます。
勿論、作るコンテンツも企業のサービス、商品に則したコンテンツであれば自社がターゲットとする顧客層を集客する事が出来るのです。
それらの新規顧客たちを自社のサービス、製品に結び付け、落とし込む事を称してコンテンツマーケティングと言われているものになります。このマーケティング手法に関しては情報量が多いので次回に再度ご紹介させて頂きます。
ざっくりとした理解ではコンテンツは集客のツールになると理解して頂ければ問題ありません。
3.コンテンツとSEOの関係性
一番の目的としては集客であったり、既存顧客の繋がりを強い物にする事が出来るというものです。
もう一段階分解してみると、SEOとの関係性も出てくるのです。以前は被リンクの質、本数でブラックハット的に検索ランキングを上げている会社が多かったのですが、今はその方法が使えなくなりました。
その為に純粋に閲覧者を集める方法として「価値のある情報の発信」としてコンテンツが作られるようになったのです。実際にGoogle自身も2017年2月3日に下記のような発表をしました。
今週、ウェブサイトの品質の評価方法に改善を加えました。今回のアップデートにより、ユーザーに有用で信頼できる情報を提供することよりも、検索結果のより上位に自ページを表示させることに主眼を置く、品質の低いサイトの順位が下がります。
その結果、オリジナルで有用なコンテンツを持つ高品質なサイトが、より上位に表示されるようになります。
Googleウェブマスター向け公式ブログ 引用:https://webmaster-ja.googleblog.com/
グーグルの発表により、さらなる「有用なコンテンツ」が重要視される時代に入ったと考えられます。小手先のSEOや裏ワザ的なSEOはランキングに反映されないだけではなく、ペナルティーを受ける可能性もあるという事なのです。
純粋にユーザーに対して価値のある情報を発信し続ける事が今のSEOなのです。
4.コンテンツの種類
コンテンツはテキスト以外にも数多く作り出す事が出来るのです。ユーザーが求めるものであり、有用なものであれば「コンテンツ」として認められるのです。
なかにはホームページのアクセスをアップさせる為に、テキスト量を爆発的に増やす事をされている企業もありますが正解とはいえません。
コンテンツの質とテキスト量には相関関係にあるとは言えないのです。量よりも質であり、そしてテキストだけがコンテンツでは無いという事を実例を交えてご紹介します。
4-1.【動画】Youtubeを活用した視覚的な情報発信
https://www.youtube.com/user/CityOfYokohama
チャンネル登録者 1,910 人
視聴回数 1,850,068 回
横浜市が横浜の魅力や市の事業を紹介する為に開設したYouTubeチャンネルです。
日本語だけではなく、英語の動画も用意されており日本国内だけではなく、海外へも情報発信が出来ているようです。
では、市町村自治体が動画コンテンツを作る目的とは何でしょうか?下記のような事象を見込めると考えられます。
・観光客の増加(国内、国外)
・市民への情報発信
・県外からの転入者増加
観光客については横浜市のイベント情報や観光地などを動画にして配信する事でイメージを湧かせやすく、旅行意欲を掻き立てる事が出来ると考えられます。
また、文字が分からなくても映像などを見る事で海外からの観光客なども見込めるのではないでしょうか。
市の事業なども動画で説明する事でテキストだけでは伝えられない部分なども分かり易く配信出来るのが動画のメリットと言えます。
魅力的な街を動画でPRする事により県外からの転入者も見込む事が可能になります。
他にも企業が実施しているYouTubeの動画活用の一部として下記のような方法なども挙げられます。
・商品を動画でPRし購入まで結びつかせる
・自社商品を使った子供向け動画を作成しファンを増やす
・実際にサービスを利用した人々のインタビューなどをまとめ、興味を持たせる
動画を作る事に対して難しいイメージを持たれる方も多いと思いますが現在のスマートフォンでも非常に綺麗な動画が作れる為、編集アプリをインストールし操作するだけでスマホでも完結してしまうのです。
自社のサービス、商品をPRする為に動画コンテンツを作るというのは身近な存在と言えるでしょう。
4-2.【漫画】自然と理解度を高める楽しめるコンテンツ
札幌建設業界が作った人材募集を念頭に置いた漫画です。現在、建築業界は非常に人手不足と言われています。労働環境であったり、待遇など若者からすると不安な部分などが多いのではないでしょうか。
そこで漫画を利用する事で、テキストよりも親近感を感じさせながら伝えたい情報を柔らかく伝えられる事が出来ると考えられます。
もし、同じようにテキストのみで業界について伝えたとしても興味を持たずにアクセスもされないでしょう。
・字だけを読むのが苦手な若者にアプローチ出来る
・飽きずに内容を読んでもらえる
・情報をポジティブに伝えられる
文字だけだと途中で興味を失ってしまったり、最初から興味をもたれない可能性や身構えてしまう場合があります。しかし、漫画を使う事でライトな感覚で情報に触れ合ってもらえるメリットがあります。
漫画は多くの人々が子供のころから触れ合ってきたものなので、自然と最初から最後まで読まれる可能性が高いのも漫画の特徴です。
「楽しい、面白い」は感覚としてポジティブに働きます。何かしらの事柄を伝える時に文字だけよりも漫画を使う事でポジティブイメージをもたれ易くなると考えられます。
漫画に関してはさすがに素人では作るのが難しい…と思われるのが一般的ですが、現在は市販されているツールを使う事で簡単に漫画を作れるものがあります。
他にもクラウドソーシングを利用する事で、安価に漫画を作成する事も出来るのです。
4-3.【ゲーム】遊びながら自社商品と接触してもらえる
Game(ゲーム)|日清チキンラーメン
日清が作ったチキンラーメンのゲームサイトです。チキンラーメンのマスコットキャラクターを活用したゲームをWEBブラウザで遊ぶことが出来ます。
どれも空いた時間に出来る簡単なゲームなので、何度もプレイしたりおおく
・共有してもらえる
・訪問回数が多くなる
・自然に商品と触れ合ってもらえる
「面白い」「楽しい」は共有される重要ポイントであり、一度遊んだ方がフェイスブックやツイッターで共有する可能性が高いです。
ゲームという事もあり、時間が空いた時などにサイトへ訪れる事を見込めます。サイト内でゲームと商品紹介なども行う事で、ユーザーが自社の情報に触れ合う密度が高まると考えられます。
ゲームの中に商材やマスコットを登場させる事で、商品との触れ合いが自然と長くなります。それも売り込みでは無く、ユーザー自身が面白いと思いながら触れ合っている為にブランディング効果も見込む事が出来ます。
ゲームも漫画と同じように、自分で簡単にHTMLのゲームを作れるソフトなども存在しますし、クラウドソーシングを利用してコストを抑えたゲーム開発も可能です。
また、ウェブゲームだけではなく、Android、iPhone向けのゲームアプリなども公開する事でアプリマーケットからの集客も見込めるメリットがあります。
4-4.【ツール】見えない問題をあぶり出し問題提起を行う
ゆうちょ銀行が提供するライフプランシュミレーションです。このシュミレーションは自分の年齢、性別、年収などを入力する事で今後将来のキャッシュフローなどをシュミレーション出来るツールになります。
このシュミレーションの中で必要なお金であったり、リスクを知る事で現在自分が置かれている状況を把握させ、問題点などを表に出す事が出来るのです。
将来についておぼろげに考える方は多いのですが、数字に落として考える事は難しい為にライフプランシュミレーションは非常に利用価値の高いツールと言えます。
・共有してもらえる
・導線によっては自社のサービスを利用してもらえやすい
・コンテンツとしての価値が高い
共有に関してはゲームと似ている部分がありますが、実際に利用して有益な情報の為「他の人にも教えたい」という思いからソーシャルネットワークなどを通じて共有される事が想定されます。
今回のゆうちょ銀行ですが、ライフプランシュミレーションで浮き彫りになった問題について、まずゆうちょ銀行にしてみる方が多いのではないでしょうか。自社のサービスに関わるツールを利用する事で新しい顧客との繋がりを作る事が出来るでしょう。
頭の中だけでは想定できないシュミレーションなどは多くの方が「使いたい」と思うはずです。コンテンツの概念としても非常に価値の高いコンテンツの部類に入ると思われます。
まとめ
コンテンツの有効性はSEOだけに留まらず、新規顧客の発掘、既存顧客との繋がり強化、そして自社のブランディングなどあらゆる方面から見てもメリットを享受できるものなのです。
今回紹介したコンテンツ以外にもユーザーにとって「有益な情報、価値ある情報」であれば、それはコンテンツなのです。
コンテンツも、ただ作ればいいという事でもなく全体のプランニングを考えながらユーザーにとって有意義な物を作る事が重要かと思われます。
勿論、自社が提供するサービス、商品などと関連性を持つことでコンテンツマーケティングとしても力を発揮するはずです。
現在、インターネット上で大きく取り上げられているWEBコンテンツですが今後もさらに進化し拡大していく事は予想されます。まずは自社のホームページに採用出来るコンテンツを生み出しながら、顧客との関係を作ってみましょう。